音声広報CD「明日への声」トラックナンバー4(HTML版)|令和3年(2021年)11月発行分

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音声広報CD「明日への声」 vol.82(令和3年(2021年)11月発行)

トラックナンバー4

(タイトル:女性)

性暴力の被害にあっても一人で悩まないで~まず「ワンストップ支援センター」(#8891)に相談を!~

(イントロダクション:女性)

女性の14人に1人が、無理やり性交等をされた経験があるのをご存知ですか? 被害にあった女性の約6割は誰にも相談していません。性暴力は被害者の尊厳を著しく踏みにじる行為であり、心身に深刻な影響を与え、その後の生活にも重大な影響を及ぼすものです。レイプ被害者の約半数がPTSD、つまりトラウマによるストレス障害の症状を抱えると言われています。被害にあったら一人で悩まずに、まず専門の相談機関「性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター」にご相談ください。

(本文:Q.女性/A.男性)

Q:性暴力の被害にあわれている方は多いのでしょうか?

A:内閣府の調査によると、無理やり性交等をされた経験がある人は24人に1人、女性に限ると14人に1人が被害にあった経験があります。加害者の多くは顔見知りなどの知人です。配偶者や交際相手ということもあります。被害にあわれた方の約6割が、恥ずかしくて誰にも言えなかった・自分さえ我慢すればなんとかなるなどの理由で誰にも相談していませんでした。

Q:知っている相手から性暴力を受けるのはショックも大きいですよね。どのような行為を性暴力というのでしょうか?

A:本人の意志に反してキスをすること、触ること、無理矢理性行為を強要することなど、望まない性的な行為は、すべて性暴力です。また、避妊に協力しないといったことも性暴力です。性暴力は、相談者の約7割が20代以下となっています。

Q:どんな被害が起きているのでしょうか。

A:飲み物や食べ物に薬が混入されたことによる被害が起きています。カラオケボックスでトイレに立って、戻った後に、残っていた飲み物を飲んだら意識がもうろうとして、気がつくと服を脱がされた状態でソファーの上に一人で取り残されていたというような、いわゆる「レイプドラッグ」の被害です。薬のせいで意識がなかったり曖昧だったりして、被害者は何があったのかをはっきりと認識していないこともあるようです。
その他に、SNS を利用した性暴力の被害が起きています。SNSで知り合った人に「服を着替えられる?」などと言葉巧みに誘導され、自分の裸の写真や動画を送信させられて、インターネット上に勝手に掲載されるという被害です。触るなどの行為が伴っていなくても、同意なく裸や下着姿の写真などを他の人が見られる場に掲載することは、同意のない性的行為であり性暴力に当たります。送信相手にだけ見せているつもりかもしれませんが、知らないうちに被害にあってしまっているのです。

Q:性暴力の手口は巧妙になっていますね。若年層の未熟さにつけ込んだ性犯罪・性暴力は許せないですね。

A:本当にそう思います。相手の望まない性的な行為は性暴力です。性暴力は重大な人権侵害であり、決して許されません。悪いのは加害者であり、被害者は何も悪くありません。

Q:被害者は、「何が起こったのかわからない」「まさかこんなことが起こるなんて」と、自分の身に起こったことが受け入れられず、混乱してしまいますよね。安心して相談できるところはあるんでしょうか?

A:性暴力の被害にあったときの対応には、証拠の保全や緊急避妊薬の服用など、急を要するものもあります。まずは、「性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター」に電話してください。全国共通短縮番号は「#8891」です。「はやくワンストップ」と覚えてください。

Q:ワンストップ支援センターというのは何ですか?

A:「性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター」は、被害にあった直後から、証拠の保全や緊急避妊薬の服用などの医療的支援や法的支援、心理的支援など総合的な支援を可能な限り1カ所で提供することで、被害者の心身の負担を軽減し、その健康回復を図ることを目的としたセンターです。#8891に電話をすると、発信場所から最寄りのワンストップ支援センターに自動的につながります。一部のセンターではメール相談も導入しています。まず電話やメールで相談を受け付け、希望すれば面談による相談にも応じてくれます。

Q:相談すると、具体的にどんな支援が受けられるのですか?

A:妊娠の心配がある場合や薬物が使われた疑いがある場合には、早急に検査や処置をする必要があります。連携する医療機関において、緊急避妊薬の処方や、妊娠・性感染症の検査などが受けられるようにサポートします。また、必要に応じて、カウンセリングなどの心理的支援も行います。警察に相談したい場合は、警察への同行、捜査・証拠採取に関する情報の提供などのサポートも行います。その他にも、弁護士等と連携しながら法的手続きのサポートを行ってくれます。
不安に思っていること、心配していること、迷っていることを受け止め、一人ひとりの状況に応じて、安心できる方法を一緒に考えてくれます。話したいこと、聞きたいこと、何でも相談してみてください。

Q:誰でも相談できるのですか?

A:女性も男性も、誰もが性暴力の被害者になり得ます。また、知人や友人が被害にあって、ショックを受け、どのように対応してよいかわからないような場合、ワンストップ支援センターを紹介してあげてください。

Q:SNSでの相談窓口はありますか?

A:性暴力に関するSNS相談「キュアタイム」(Cure time)があります。性暴力被害者支援などを行う団体が協力し、月曜日・水曜日・土曜日の週3回、専門の相談員がチャットで相談に応じてくれます。年齢・性別を問わず、匿名でも相談を受け付けます。受付時間は17時から21時です。「キュアタイム」で検索してください。10か国の外国語にも対応しています。

(エンディング:女性)

性暴力は重大な人権侵害であり、決して許されません。「相手の望まない性的な行為は性暴力」、という認識を社会全体に広げていくことが何よりも重要です。また、被害にあった方が「自分にも落ち度があったのでは」と自分を責めるようなことがあれば、「あなたは何も悪くない。あなたに落ち度も責任もない」と繰り返し伝えてください。被害にあっても1人で抱え込まず、ワンストップ支援センターに相談してください。

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