音声広報CD「明日への声」トラックナンバー4(HTML版)|令和4年(2022年)9月発行分
音声広報CD「明日への声」 vol.87(令和4年(2022年)9月発行)
トラックナンバー4
(タイトル:女性)
一人で悩まずに、法テラスへ電話してみませんか?
(イントロダクション:女性)
借金や相続などのお金の悩み。夫婦や男女関係など人間関係のしがらみ。世の中にはいろいろなトラブルがあります。「誰に相談すればいいのかさえも分からない」そのような法的トラブル解決への道案内をしてくれる。それが、日本司法支援センター、通称「法テラス」です。
(本文:Q.女性/A.男性)
Q:漢字で法律の“法”にカタカナで“テラス”と書いて法テラスですね。
法テラスは、どんなところなのでしょうか?
A:誰もが、法的なトラブルの解決に必要な情報やサービスの提供を受けられるようにするために、平成18年4月10日に国によって設立されたのが法テラスです。全国各地に103の事務所が設置されています。
Q:法的トラブルの総合案内所といったイメージですね。でも、困ったことがあっても、それが法的トラブルなのかどうか、分からない場合もあると思います。どのようなトラブルの問い合わせがあるのでしょうか?
A:特に多いのは“借金”や“離婚”のトラブルです。そのほか、“労働”や “相続“、“遺言”などの問い合わせが多くあります。また、近年は、DV被害や児童虐待、ストーカー被害に関する問い合わせも増えてきています。法的トラブルにあたるかどうか分からなくても、困ったことがあれば、まずはお気軽に法テラスに問い合わせてみてください。
Q:様々なトラブルに対してサポートしてくれるんですね。問い合わせに対して、どのような対応をしてくれるのでしょうか?
A:お困りの問題解決に役立つ法制度や各種手続き、適切な相談窓口の情報を提供してくれます。また、経済的に余裕のない方には、弁護士や司法書士による無料法律相談を案内してくれます。
Q:弁護士や司法書士に無料で法律相談できる場合もあるんですね。
A:法律相談をご希望の方には、口頭で利用条件を満たしているかの確認を行い、満たしていれば、お近くの法テラスなどで弁護士や司法書士に相談することができます。なお、同じ問題につき3回まで相談可能です。さらに、法的手続きを進める上で、弁護士や司法書士費用が必要になる場合には、利用条件を満たす方かどうか審査を行い、法テラスがその費用を立て替えることもしています。
Q:特に、先ほど話に出てきたDV被害などのケースでは、すぐに対応が必要な場合が多いでしょうし、ためらわないで問い合わせしてほしいですね。
A:DVやストーカー、児童虐待の被害を受けている方、又は受けるおそれのある方は、問い合わせをすれば、いち早く法律相談を受けることができます。もし、一時的な避難が必要なケースでは、身の安全の確保について相談することができる窓口や、配偶者暴力相談支援センターのような専門の機関を案内してくれる場合もあります。お電話したことや内容の秘密は厳守されますので、安心してお電話してみてください。
Q:高齢で認知機能が低下している方などには、特別の制度があるそうですが?
A:高齢や障害などで認知機能が十分でない方は、法的問題を抱えていても、ご自分で法律相談を受けるために行動することが難しい場合があります。こうした場合、福祉機関などの支援者から法テラスに申し入れをすることで、弁護士や司法書士が相談者のご自宅や福祉施設等に伺うなどし、支援者と連携して法律相談等を実施する制度があります。この制度は、家族や知人など、個人の方からの申し込みはできません。
Q:法テラスを利用したい場合にはどんな方法があるのでしょうか?
A:問い合わせは電話やメール、窓口で受け付けています。
お電話は、法テラス・サポートダイヤル 0570-078374(おなやみなし)へ。通話料はかかりますが、利用料は無料です。
メールは、「法テラス メール問い合わせ」で検索してください。法テラスのホームページからメールを送信できるようになっています。
窓口での問い合わせは、各都道府県にある法テラスで受け付けています。
そのほか、犯罪被害にあわれた方や、そのご家族の方のための、犯罪被害者支援ダイヤルもあります。 0120-079714(なくことないよ)へお電話ください。個々の状況に応じて、損害の回復や苦痛の軽減ができるよう、刑事手続きの流れや各種支援制度、相談窓口などの情報を案内してくれます。通話料と利用料ともに無料です。
Q:コロナ禍では、外出がしづらいかもしれませんが、何か対策は取られているのでしょうか?
A:弁護士や司法書士との法律相談は、電話やオンラインで行える場合もありますので、お近くの法テラスへお電話してみてください。
Q:法テラスのバリアフリー対応はどうなっていますか?
A:全国各地の法テラスがバリアフリー対応していますが、事務所によっては一部対応できていない場合があります。また、盲導犬同伴の対応については各事務所で異なりますので、詳細はお近くの法テラスへお気軽に問い合わせてみてください。
(エンディング)
法テラスのサービスは司法をどんどん身近なものにしてくれています。もしあなたが誰に相談していいのか分からない、なんてトラブルに巻きこまれてしまった時はひとりで悩まずに法テラスにお電話してみてください。