音声広報CD「明日への声」トラックナンバー4(HTML版)|令和4年(2022年)11月発行分

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音声広報CD「明日への声」 vol.88(令和4年(2022年)11月発行)

トラックナンバー4

(タイトル:畠山)

毎月3日から7日は「さかなの日」。旬のおいしい魚を食べよう!

(イントロダクション:畠山)

みなさん、お魚食べてますか?秋も深まるこの季節、旬をむかえ、脂のしっかりのった美味しい魚がたくさん出回っています。毎月3日から7日は「さかなの日」。お刺身、焼き魚、煮魚、そして寒い時期にはお鍋も良いですね。旬のお魚をたくさん味わいましょう。

(本文:Q.畠山/A.南雲)

Q:先日、スーパーで「さかなの日」というロゴを見かけました。初めて見たような気がしますが、新しい取組なのでしょうか?

A:今までも、一部の業界や企業では水産物に関する日を独自に定めて、各々に魚食普及の取組を行ってきましたが、水産庁は2022年11月から、“毎月3日から7日の期間を「さかなの日」”と制定しました。この期間中は、企業や団体などのさかなの日の賛同メンバーにより、全国各地で魚に関する様々な取組が行われる予定です。特に、今年11月3日から7日は「いいさかなの日」として、あちこちでフェアなどが行われたので、耳にした方も多いのではないでしょうか。

Q:どうして「さかなの日」を制定することになったのでしょうか?

A:世界の主要国では、魚介類の消費量は増加していますが、日本においては大幅に減少しています。日本の水産物における一人当たりの年間消費量をみると、2001年度の40.2kgをピークに、年々低下の一途をたどっている状況にあります。このような状況を踏まえ、皆さんにもっと魚を食べていただきたいという思いから「さかなの日」が制定されました。

Q:日本人は魚を食べる機会が減ってきているんですね。なぜ魚介類の消費量が減っているのでしょうか?

A:魚を食べること、いわゆる魚食に関する各種調査によると、水産物等は「健康に良い」との認知は進んでおり、回答者の9割以上が「魚料理が好き」と回答しております。にもかかわらず、魚の扱いにくさや調理の手間、価格が高いなどのマイナス特性が、家庭での消費にブレーキをかけてしまっているようです。

Q:そう言われてみると、「今日は魚にしようかな」と思っていても、結局料理の簡単な食材を選んでしまうなんてこともありますね。健康に良さそうですし、もっと手軽に食べられるといいなと思うのですが…

A:簡単に料理できるように加工された商品やお惣菜も沢山ありますから、そうした商品にも目を向けてみてはどうでしょうか。魚には体に必要な成分がたくさん含まれています。例えば、「EPA」は血栓や高血圧を予防する栄養素で、血をサラサラにする効果があります。「DHA」は脳などの神経系に豊富に含まれる栄養素であることから、脳の発達促進や認知症予防などに期待されています。他にもたくさんの栄養素が含まれていますよ。

Q:魚は、やはり健康面でも優れているんですね。

A:はい。健康面に配慮して魚を選ぶという方は多いようです。さらに、良質なたんぱく質を含む一方で、カロリーが低いという特徴もありますよ。

Q:カロリーが低いのは嬉しいですね。他にもなにか良いことはあるのですか?

A:はい。魚を食べることで、実は昨今注目されている「SDGs」にも大きく貢献できるんです。

Q:「SDGs」ですか。最近よく耳にしますが、どのような意味なのでしょうか?

A:はい。「SDGs」は人類がこの地球で暮らし続けていくために、国連が定めた17の目標のことです。日本語では「持続可能な開発目標」と訳されています。この目標の中には、「持続可能な消費と生産のパターンを確保する」「海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する」という目標もあります。
魚などの水産物は、食物連鎖を通じ、自然の再生産システムの中で生産される産物です。
ですから、この循環に影響を与えないように適切な量の漁獲を守れば、自然が永続的に魚を生み育て、私たちも魚を食べ続けることができるのです。

Q:水産物は、人間が乱獲などしないようにすれば、自然が永続的に生み育ててくれる持続可能、いわゆるサステナブルな産物なのですね。循環に影響を与えないように、どのような工夫がされているのですか?

A:行政や各地域の漁師さんがしっかりと水産資源の管理に取り組んでいます。日本では、水産資源を持続的に利用できるよう、公的な管理として、資源評価を行いながら、漁船数の制限、禁漁期間や漁獲可能量の設定などを行っています。そこに地域における自主的な管理、例えば、操業日数や操業時間の自主的な制限なども組み合わせることで、適切に資源の管理を行っています。

Q:なるほど。適切な量の漁獲を守ることが重要で、私たちは、自然が育ててくれた資源を環境に影響の出ない程度に分けてもらっているということですね。

A:はい。魚は持続可能な資源です。何を食べようかな、というときに、積極的に魚を食べることが、未来の子供たちに豊かな自然を残すことにもつながるというわけです。

(エンディング:畠山)

本格的に寒くなり、魚も脂がのって美味しさが増してくる時期です。

  • 旬の鮭をふっくらホイル焼きで。
  • ぶりも大根も秋が旬。しみしみのぶり大根。
  • 体の芯まで温まる、やさしい味わいのタラ鍋。

どうです?食べたくなってきました?

多種多様なお魚は、味、香り、食感もまた様々であり、旬によって、四季折々のお魚の魅力を楽しむことができます。いろいろな食べ方で旬のお魚を楽しんでみてはいかがでしょうか。

農林水産省では「さかなの日」公式ウェブサイトを作成し、様々なイベント情報や魚を楽しむコンテンツなどを紹介しています。魚の美味しい食べ方のヒントも沢山ありますので是非ご覧ください。「さかなの日」で検索してみてください。

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