音声広報CD「明日への声」トラックナンバー2(HTML版)|令和5年(2023年)1月発行分

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音声広報CD「明日への声」 vol.89(令和5年(2023年)1月発行)

トラックナンバー2

(タイトル:畠山)

使い分けよう!!緊急時の「110番通報」、困った時の「#9110」番

(イントロダクション:畠山)

皆さんの暮らしの安全・安心を守っている「警察」。事件・事故など緊急の場合、緊急通報ダイヤル「110番」で、警察はすぐに駆けつけてくれます。また、緊急対応は必要ないけれど、警察に相談したい、問い合わせたいことなどがある場合もありますよね。そんなときは警察相談専用電話「#9110」番で相談を受け付けています。警察の迅速な対応を妨げないように、緊急時の「110番通報」、困った時の「#9110」番を使い分けましょう。

(本文:Q.畠山/A.南雲)

Q:事件・事故の際は「110番通報」。こどもから高齢者まで広く定着している警察への連絡窓口ですね。

A:はい。「110番通報」は警察への緊急通報ダイヤルです。犯罪などの事件や交通事故など、警察官に現場に駆けつけて欲しい時には「110番通報」をお願いしています。警察による緊急の対応を必要とする場合には、ためらわずに110番通報を利用してください。

Q:「110番通報」をすると、まず、「事件ですか?事故ですか?」などと聞かれるんですよね?

A:そうです。その後「何分前のことですか」「場所はどこですか」「現場はどうなっていますか」「犯人の特徴は」「あなたのお名前、連絡先は」などを質問します。通報した際は、慌てず焦らず、できるだけ落ち着いて答えてください。

Q:「110番通報」する際に気を付けるポイントなどはありますか?

A:正しい場所を伝えられるようにしましょう。電柱・建物や自動販売機には住所が表示されているものがあります。信号機や道路標識の管理番号でも都道府県警察によっては住所が把握できます。そのほか、交差点名や、建物の名前などでも場所を特定できます。また、正しい場所が分からない場合でも、携帯電話のGPS機能が有効な状態になっていれば、警察の位置情報通知システムにより場所を特定できる場合もあります。ただし、番号非通知で通報すると位置情報も非通知となってしまいますので、非通知での通報は避けてください。また、携帯電話などで移動しながらの通話は、途中で切れたり聞こえづらくなったりすることがありますので、可能であれば止まった状態で通報してください。

Q:GPS機能で通報者の場所を特定できるのは助かりますね。警察への110番通報はどのくらいかかってきているのでしょうか?

A:令和3年に受けた110番通報は約867万件にのぼります。これは、1日あたり約2万3千件、1年間では国民約15人に1人、約3.6秒に1件の割合で通報が寄せられていることになります。

Q:そんなに頻繁に通報が入っているんですか!?緊急対応を求める通報がそれほど頻繁にあっては、対応も大変ですね。

A:はい。その中で今問題となっているのが、通報の約2割が「身の上相談」や「免許更新の問い合わせ」など、緊急対応を必要としない通報だということなんです。

Q:それは確かに、すぐに警察官に来てほしいというものではなさそうですね。

A:はい。そのような通報が寄せられると、本当に緊急を要する事件や事故への対応が遅れてしまうことになりかねません。結果として、誰かの生命や身体の保護などに支障を生じさせるおそれがあるのです。

Q:なにもかも「110番通報」という発想は変えた方が良さそうですね。例えば、今すぐ来てほしいわけでもないけれど、警察に相談したいことや、聞いてみたいことがある時には「110番通報」以外の窓口があるのでしょうか?

A:はい。そのような時は、警察相談専用電話 「#9110」番にダイヤルしてください。全国どこからでも、電話をかけた地域を管轄する警察本部などの相談窓口につながる全国共通の電話番号です。緊急ではないけれど、警察に相談したい、問い合わせたいことがある場合は「#9110」番をご利用ください。

Q:緊急性のない相談の窓口があったのですね。「#9110」番ではどのような相談が寄せられているんですか?

A:いじめやDV事案に関する相談、痴漢など性犯罪被害の相談、悪質商法・サイバー犯罪などの相談、交通相談など、様々なご相談があります。

Q:事件事故につながりそうなものから、交通相談まで幅広く対応しているんですね。

A:はい。「#9110」番では警察に対する様々なご相談に応じています。寄せられた相談に対しては、相談内容に応じて関係する部署が連携して対応し、指導、助言、相手方への警告、検挙など、相談者の不安などを解消するために必要な措置を講じます。また、相談内容によっては、法テラスや消費生活センター、児童相談所や女性相談所など他の専門機関での対応がふさわしいと思われるものもありますので、そうした場合はその機関への引継ぎや紹介をしています。

Q:相談内容に応じて適正な窓口へつなげてくれたりもするんですね。どこへ相談すべきかわからないというようなときにも頼りになりますね。今後は、緊急時には「110番通報」、緊急性のない相談は「#9110」番と使い分けていきたいと思います。

A:はい。みなさんもぜひ使い分けてください。
近年では通報のあり方も多様化してきていて、事件の現場の映像を使った通報、「110番映像通報システム」という新しい取組が行われています。通報者がスマホやタブレットで、事件、事故の情報などの映像や画像を警察へ送信できるシステムで、警察官が、現場に到着する前に視覚的な情報を受け取ることで、迅速かつ的確に対応できると期待されています。

〈エンディング:畠山〉

「110番通報」と「#9110」番。警察がより速やかに通報に対応できるように、適正に使い分けて頂くよう、ご協力をお願いいたします。
警察相談専用電話「#9110」番は、基本的には、各都道府県警察本部の受付時間内で受け付けています。時間外や土日・祝日は、24時間受付体制の一部の県警を除き、当直または音声案内で対応しています。ダイヤル回線や一部のIP電話からはご利用できませんので、お住まいの都道府県にある警察総合相談電話番号をご利用ください。各都道府県の電話番号は、警察庁ウェブサイトでご確認いただけます。【警察庁 警察総合相談電話番号】で検索してください。
また、性犯罪被害に遭われた方がより相談しやすいよう、都道府県警察の性犯罪被害相談電話につながる全国共通番号「#8103 シャープハートさん」など、各種相談窓口も紹介していますので、【警察庁 相談】も検索してください。

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