音声広報CD「明日への声」トラックナンバー5(HTML版)|令和5年(2023年)1月発行分

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音声広報CD「明日への声」 vol.89(令和5年(2023年)1月発行)

トラックナンバー5

(タイトル:畠山)

こころがけよう サイバーセキュリティ

(イントロダクション:畠山)

今や暮らしに欠かせない存在となったインターネット。情報収集をしたり、動画や音楽、ショッピングを楽しんだり、コミュニケーションツールとしても日常的に利用されています。そうした中で、インターネットを悪用した手口によるトラブルが多く発生しています。インターネットを安全・安心に利用するために、心がけるべきサイバーセキュリティについてご紹介します。

(本文:Q.畠山/A.南雲)

Q:インターネットでのトラブルと言えば、ウイルス感染などが思い浮かびますが、最近はどんなトラブルが発生しているのでしょうか

A:最近、家庭で多く発生しているトラブルとしては、サポート詐欺や偽SMS、いわゆるショートメッセージサービスを悪用した被害が発生しています。

Q:サポート詐欺というのは、どのようなものなのでしょうか?

A:「パソコンがウイルスに感染している」などの偽の警告画面を表示し、そこから有償ソフトウェアの購入や、遠隔操作による有償サポート契約へ誘導する詐欺になります。
偽の警告画面が実在する企業のロゴを装っていたり、画面が閉じられない・警告音が鳴り響くなどでユーザーを焦らせる仕組みになっていたりします。そして、偽の警告画面に表示されたサポート電話番号に連絡するように誘導してきます。

Q:警告画面が閉じられなかったりすると、サポートに助けを求めたくなりますよね。
電話をかけるとどうなるのでしょうか?

A:よくある手口として、まず、電話をかけてきたユーザーに、ソフトウェアをインストールさせようとします。パソコンの遠隔操作を可能にするためのソフトウェアであることが多く、インストールしてしまうと、遠隔操作で、さらに不安をあおる表示を出すなどしながら有償サポート契約を迫り、契約代金を支払わせようとしてきます。

Q:電話しなければ、パソコンは本来問題ない状態ということですよね。

A:その通りです。正規のセキュリティサービスで「警告表示に電話番号を表示して電話をかけさせサポートを行う」ことは通常ありません。警告画面に表示された電話番号は正規のものでない可能性が高いので、とにかく、決して電話をかけてはいけません。また、突然表示された警告画面のメッセージには一呼吸して冷静に対処することも重要です。
警告音が止まらないような場合は、慌てず、まずはパソコンのボリュームを下げて落ち着きましょう。偽警告の解除や不正アクセスなど、技術的な対処方法は、IPA情報セキュリティ安心相談窓口で紹介しています。電話03-5978-7509平日 午前10:00~12:00 午後は13:30~17:00まで受け付けています。

Q:慌てず一旦落ち着いて、偽の警告の可能性を考えてみる必要がありますね。
もうひとつの、偽ショートメッセージによる被害とはどのようなものなのでしょうか?

A:例えば、宅配業者から「不在のため、お荷物を持ち帰りました」のような文言で、URLが記載されたショートメッセージを受け取ったことはありませんか?
これは近年増加している、偽ショートメッセージです。宅配業者や通信事業者、公的機関などをかたった偽ショートメッセージで、記載されているURLをタップすると、不正なアプリをインストールさせられたり、IDやパスワードを盗まれたり、さらにはクレジットカード情報を盗まれるなどの被害がでています。

Q:これ、わたしも受け取ったことがあります。短い文章で確認を求めるURLが貼ってあるだけなので、心当たりがあったりすると、信じちゃいそうですよね。

A:こういった偽ショートメッセージが出回っていることを知らないと、気が付かないかもしれませんね。もし、これまで見たことのないショートメッセージが届いたら、URLをタップする前に、公式サイトなど確かな情報源を使って、真偽を確認しましょう。また、届いたメッセージの全文や一部をインターネットで検索してみると、そのメッセージに関する情報が得られる場合もありますよ。

Q:こうした手口で連絡してしまったり、請求にあったりした場合は、どこか相談できる窓口などはあるのでしょうか?

A:不安な場合は、消費生活相談窓口にご相談ください。消費者ホットライン188に電話すると、最寄りの消費生活相談窓口を紹介してもらえます。

Q:生活に欠かせない存在となったインターネットですが、悪意ある手口も複雑化・巧妙化してきているので、十分に注意が必要ですね。インターネットを安心して利用するには、どのような心掛けが必要でしょうか?

A:インターネットを安全・安心に利用するために、「サイバーセキュリティ対策9か条」を心掛けましょう

  1. OSやソフトウェアは常に最新の状態にしておこう
    OSやソフトウェアは最新の状態にアップデートして、セキュリティソフト・アプリの導入を検討しましょう。
  2. パスワードは長く複雑にして、ほかと使い回さないようにしましょう
    パスワードは長く複雑にして、サービスごとに別々のものを設定し、他人に知られないように、メモをするなら人目に触れない場所に保管しましょう。
  3. 多要素認証を利用しよう
    多要素認証は、パスワードと生体認証、パスワードとワンタイムパスワードなど、複数の要素を組み合わせて本人認証をおこなう認証方式のことを言います。多要素認証を利用することで、より強固なセキュリティとなり、なりすましなどの不正利用を防げると期待されています。大切な情報の管理には多要素認証を採用しているサービスを選びましょう。
  4. 偽メールや偽サイトに騙されないように用心しよう
    企業やサービスを装った偽のメールやサイトが存在します。個人の情報を入力したり、ダウンロードしたりする前に、よく確認しましょう。
  5. メールの添付ファイルや本文中のリンクに注意しよう
    身に覚えのない電子メールに添付されたファイルを開いたり、リンクのURLをクリックしたりしないようにしましょう。
  6. スマホやPCの画面ロックを利用しよう
    スマホやPCは個人情報が詰まったものです。他人に見られないよう、画面ロック機能を使いましょう。
  7. 大切な情報は失う前にバックアップしよう
    大切な情報が、機器の故障やサイバー攻撃によって失われることのないよう、別のハードディスクなどに複製して保管しておきましょう。
  8. 外出先では紛失・盗難・覗き見に注意しよう
    飲食店などで席を離れるときなど端末を置き去りにしないようにしましょう。電車などで利用するときも覗き見防止機能などを使い注意しましょう。
  9. 困ったときはひとりで悩まず、まず相談を
    困ったり迷ったりしたときに、相談できる人を確保しておきましょう。各機関の相談窓口も活用してください。

(エンディング:畠山)

インターネットを楽しく便利に利用するためには、みなさん一人ひとりがサイバーセキュリティについての関心を高め、理解し、取り組むこと、「Cybersecurity for All」が大切です。2月1日から3月18日までの期間は「サイバーセキュリティ月間」です。サイバーセキュリティへの意識を高め、理解を深められるように、普及啓発イベントが多く開催されます。ぜひこの機会に、サイバーセキュリティを心掛けていきましょう。

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