音声広報CD「明日への声」トラックナンバー4(HTML版)|令和5年(2023年)6月発行分

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音声広報CD「明日への声」 vol.91(令和5年(2023年)6月発行)

トラックナンバー4

食育、知っていますか?

(イントロダクション:女性ナレーター)

「食育」とは、様々な経験を通じて、「食」に関する知識と、バランスの良い「食」を選択する力を身に付け、健全な食生活を実践できる力を育むことをいいます。生涯にわたって心も身体も健康で、質の高い生活を送るために、「食べること」について考えてみませんか?

(本文:A.女性ナレーター/B.男性ナレーター)

A:なぜ「食育」が重要とされるようになってきたのでしょうか?

B:近年、食に関連した様々な課題が浮上しています。例えば、栄養のかたよりや不規則な食事などによる肥満や、生活習慣病の増加。若い女性にみられる過度のダイエット志向や、高齢者の低栄養傾向などの健康面での問題も指摘されています。また、食の安全や信頼にかかわる問題、外国からの食料輸入に依存する問題など、食を取り巻く環境も大きく変化しています。こうした中で、食に関する知識を身に付け、健康的な食生活を実践することで、心と身体の健康を維持し、生き生きと暮らせるように、生涯にわたって「食べる力」イコール「生きる力」を育むことが重要になっているのです。

A:「食べる力」が「生きる力」になるのですね。では、具体的にはどのようなことから取り組めばいいでしょうか?

B:食育には様々な取組がありますので、ここでは5つ紹介しますね。まず一つ目、「誰かと一緒に食事をしていますか?」。

A:こどもの頃は家族で食べていましたが、最近は一人で食べたり、誰かと同じ食卓に集まっても、それぞれ別々のものを食べたりすることが増えました。

B:みんなで一緒に食卓を囲んで、共に食べることを「共食きょうしょく」といいます。近年、核家族化やライフスタイルの多様化、一人暮らしの人が増えたことで、「共食」の機会が減ってきているといわれています。一人の食事だと支度が面倒で料理をしなくなったり、食欲が出なかったりする人も少なくありません。一人で食べることが多い人は、ぜひ、家族や仲間と、会話を楽しみながらゆっくりと食事をする機会を増やしていきましょう。こどもがいる家庭では、食事のマナー、栄養のバランスを考えて食べる習慣や、食べ物や食文化を大事にする気持ちなどを伝える良い機会にもなりますね。

A:「こども食堂」なども共食の機会として期待できますね。二つ目はなんですか?

B:二つ目、「朝ごはんを食べていますか?」。

A:朝は時間がなくて、食べない人も多いかもしれません。「朝ごはんを食べるよりも寝たい」人もいそうですね。

B:そうですね。でも、朝ごはんを食べると、寝ている間に低下した体温が上昇し、身体が一日の活動の準備を整えてくれるのでとても重要です。朝ごはんを食べて、脳と身体をしっかり目覚めさせ、元気に一日をスタートさせましょう。ごはんなどの主食を食べると脳のエネルギー源になるブドウ糖となって、朝から勉強や仕事に集中できますよ。

A:私も明日から挑戦してみたいと思います。三つ目はなんでしょうか?

B:三つ目、「バランス良く、野菜や果物もしっかり食べていますか?」。

A:野菜や果物は、不足しがちな気がします。

B:栄養バランスに配慮した食生活は、生活習慣病予防や死亡のリスク低下にも関係しています。食事の際には、ごはんなどの「主食」、肉、魚、卵などの「主菜」、野菜、海藻などの「副菜」を組み合わせて、栄養バランスのとれた食事になるよう意識しましょう。

A:いろいろな食べ物をバランスよく食べることが大切ですね。

B:次は四つ目、「食べ物、捨てていませんか?」。

A:食品ロスの問題ですね。食べられるのに捨てられてしまう食品が、日本にっぽんでは、1人当たり毎日お茶碗一杯分のごはんに近い量だと聞きました。

B:そうなのです。日本にっぽんでは、本来食べられるにも関わらず廃棄される食品ロスが、令和2年度でおよそ522万トン発生しています。そして、およそ半分は家庭から出ています。一人ひとりが「もったいない」という思いを持って行動することで食品ロスは減らせます。無駄な買い物をしない、料理を食べきるなど、できることから始めてみましょう。

B:では最後に、「ふるさとの味、食べていますか?伝えていますか?」

A:今は学校給食でも郷土料理が出たりするそうですね。

B:はい。郷土料理は、各地域の産物を上手に活用して、風土にあった食べ物として作られ、食べられてきました。そして歴史や文化、あるいは食生活とともに受け継がれています。地域の郷土料理や伝統料理などの食文化を大切にして、次の世代へ継承していくことも食育における大切な取組です。

(エンディング:女性ナレーター)

食べることは生涯にわたって続く基本的な営みですから、こどもはもちろん、大人になってからも「食育」は重要です。健康的な食のあり方を考えるとともに、誰かと一緒に食事や料理をしたり、季節や地域の料理を味わったりするなど、「食育の環(わ)」を広げましょう。「食育」を実践するのは皆さん一人ひとりです。まずはできることから始めてみませんか。食育についてもっと知りたいという方は「農林水産省 食育」で検索してみてください。

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