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令和2年(2020年)10月12日

どんな場合に、どう呼べばいいの?
もしものときの救急車の利用法

突然の重い病気やひどいケガをした人に、応急手当を行い適切な医療機関に搬送するのが救急隊の役目です。緊急性が高いと判断したときは、迷わず救急車を要請してください。一方で、救急車や救急隊員の数は限られていますので、症状の軽い方が安易な救急要請をすることは望ましくありません。救急車を適切に利用するためのポイントを紹介します。

1.救急車が必要なのはどんなとき?

緊急性の高い症状と判断したら、すぐに「119」番に通報を

急な病気やケガをしたとき、救急車を呼んだほうがいいのか迷うことがあると思います。
緊急度の高い症状を紹介しますので、このような症状があった場合は迷わずに「119」番通報して救急車を要請してください。

2.「119番」で救急車を要請するときのポイントは?

「救急」であることを伝え、住所、症状などを伝えましょう

一刻を争う状況では、必要な情報を簡潔に伝えることが大切です。
「119」番に電話をしたら、電話に出た職員に「救急車が必要」とはっきりと伝えてください。その次に、救急車が来てほしい場所(住所)を伝えてください。救急車は、住所が分かった時点で出動します。あとは落ち着いて、救急車が必要な人の症状や、年齢、性別などを伝えてください。
また、通報内容から通信指令員が救急車の到着前に応急手当の必要があると判断したときは、適切な応急手当の方法を指導します。それに従って可能なかぎり実施してください。

<119番に電話をしたら>

(1)「救急」であることを伝えます

(2)救急車に来てほしい住所を伝えます

(3)具合の悪い方の症状を伝えます

誰が、どのように、どうなったかを簡潔に伝えてください。分かる範囲で意識や呼吸の有無なども伝えてください。必要に応じて、応急手当を指導します。

(4)具合の悪い方の年齢を伝えます。年齢が分からなければ、おおよその年齢でもかまいません。

(5)通報した方の名前と連絡先を伝えます

そのほか、急病やけがの状況や、持病の有無、普段服用している薬、かかりつけ病院なども尋ねられることがあります。分かる範囲でお答えください。

3.救急搬送の現状はどうなっているの?

救急出動件数は増加、現場到着時間も延伸。搬送者の半数は入院の必要がない「軽症」

令和元年中の救急自動車による救急出動件数は、過去最多の約664万件、搬送人員は約598万人(いずれも速報値)です。令和2年は新型コロナウイルス感染症の影響で一定数減少することが見込まれますが、その後は高齢化の進展などを背景に再度増加に転じると考えられ、その後も増加傾向は続くと見込まれます。

グラフ:救急自動車による救急出勤件数・搬送人員の推移

消防庁「令和元年版 救急救助の現況」より作成

平成30年(2018年)の救急車を要請してから救急隊が現場に到着するまでの平均時間は8.7分です。平成20年(2008年)の全国平均時間7.7分と比べると、10年の間に救急車が現場に到着する時間が1分遅くなっています。また、病院に到着するまでの平均時間は39.5分で、4分以上も遅くなっています。

グラフ:救急自動車による119番通報から現場到着・病院収容までの時間

消防庁「令和元年版 救急救助の現況」より作成

平成30年(2018年)の、救急搬送された人の約半数が「軽症(入院加療が必要ないもの)」となっています。
この「軽症」の中には、骨折などにより自分で病院に行けなかった人が救急車で病院に行き、通院治療は必要だが入院する必要はない場合なども含まれており、「軽症」の全てが不要不急の救急要請というわけではありません。
しかし、中には「指先を紙で切った」「病院でもらった薬がなくなった」や、「どこの病院に行けばよいか分からない」「便利だから」などのように、救急車を安易に利用するといったケースもあるようです。

傷病程度別の搬送人員数構成比

消防庁「令和元年版 救急救助の現況」より作成

※傷病程度
死亡:初診時において死亡が確認されたもの
重症(長期入院):傷病程度が3週間以上の入院加療を必要とするもの
中等症(入院診療):傷病程度が重症または軽症以外のもの
軽症(外来診療):傷病程度が入院加療を必要としないもの

救急車は限りある資源です。今すぐに救急車で病院に行く必要がある人のために、私たち一人一人が救急車の適切な利用について考えてみましょう。

◎救急のことをもっと知りたいときは「救急お役立ちポータルサイト」へ
消防庁では、「救急お役立ちポータルサイト」を開設し、救急車の適正利用や救急事故の防止に役立つ様々な情報を提供しています。ぜひご活用ください。


消防庁「救急お役立ちポータルサイト」

4.救急車を呼んでいいの? 判断に迷ったときは?

全国版救急受診アプリ「Q助」または「救急安心センター(#7119)」をご利用ください

「緊急性の高い症状かどうか自分で判断できない」「救急車を呼ぶほどではないけど受診したい/相談したい」「119番に電話するのがためらわれる」というときは、電話やインターネットですぐに相談できる下記のような手段があります。判断に迷ったときには、ぜひご利用ください。

全国版救急受診アプリ「Q助(きゅーすけ)」

急な病気やけがをしたとき、症状の緊急度を素早く判断するために、消防庁がウェブ版とスマホ版で提供しているアプリです。当てはまる症状を画面上で選択していくと、緊急度の目安がわかり、必要な対応が表示されます。緊急度が高いと判定された場合は、アプリから119番に電話できます。また、緊急度が高くない場合は、受診できる医療機関や移動手段(タクシーなど)などの情報を、アプリから検索できますので、症状がひどくなる前に医療機関を受診しましょう。
いざ急病人やけが人を目の前にして、誰もが冷静に対処できるとは限りません。緊急時にも必要な対応ができるよう、ぜひ日頃お使いのスマホにインストールしておいてください。

緊急度の分類 必要な対応
いますぐ救急車を呼びましょう
緊急度が高いと思われます。今すぐ119番に電話してください。
※「119番に電話する」のボタンから、すぐに119番に通報することができます。
できるだけ早めに医療機関を受診しましょう
救急車を利用する程ではありませんが、早めに病院に行かれたほうが良いでしょう。
緊急ではありませんが医療機関を受診しましょう
夜間でしたら翌日の診察でもかまいません。
引き続き、注意して様子をみてください
家庭での経過観察または通常診療時間内での受診を勧めます。

ご利用はこちらからどうぞ。

iOS版(https://itunes.apple.com/jp/app/id1213690742
Android版(https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.elmc.emergencyapp

ご利用はこちらからどうぞ。

https://www.fdma.go.jp/neuter/topics/filedList9_6/kyukyu_app/kyukyu_app_web/index.html

救急安心センター事業「#7119」

救急安心センター事業(#7119)は、#7119に電話をかけると診察が可能な医療機関の電話番号を教えてくれるほか、医師や看護師等の相談員が、相談内容により自分で病院にいくべきか、救急車を要請すべきかなどの医療相談を行う窓口です。また、症状に応じた応急手当のやり方をアドバイスしたり、緊急性が高いと相談員が判断した場合は消防署に電話を転送するなどして、救急車の要請を支援したりしてくれます。

しかしながら、救急安心センター事業の実施地域は、令和2年10月1日現在、全国で17地域、人口カバー率が46.0%に留まっていることから、「日本全国どこにいても#7119が繋がる体制」の実現を目指し、消防庁において、令和2年度救急業務のあり方に関する検討会の下、「#7119の全国展開に向けた検討部会」を設置し、具体的な対応方策の検討を進めています。
限りある搬送資源を緊急性の高い事案に確実に投入するために、#7119の全国展開を促進し、救急車の適正利用を積極的に推進していくことが必要です。

「#7119」を設置している地域(令和2年10月現在)

○県内全域:12地域
宮城県、茨城県、埼玉県、東京都、新潟県、京都府、大阪府内全市町村、奈良県、鳥取県、山口県、徳島県、福岡県
○県内一部:5地域
札幌市(周辺含む)、横浜市、神戸市(周辺含む)、田辺市(周辺含む)、広島市(周辺含む)

救急安心センター事業(#7119)の普及状況と人口カバー率

資料:消防庁

上記以外の地域は

症状の相談はかかりつけの病院や最寄りの病院、または、お住まいの地域に相談窓口がある場合がありますので、自治体に問い合わせてください。受診できる医療機関は、お住まいの都道府県の「医療情報ネット」(※)で検索することができます。
※各都道府県の医療情報ネットへはこちらから

小児救急電話相談事業「#8000」

休日や夜間に子供が急に病気になったとき、どのように対処したらよいか、病院を受診したほうがよいかどうかなど、迷ったときに相談できる全国共通の電話番号です。

「救急受診ガイド2014年版」

急な病気やけがをして「病院を受診したほうがいいか」「救急車を呼んだほうがいいか」と迷ったときに、ご自身で緊急度を判断できる目安として、「救急受診ガイド2014年版」を公表しています。
下記のウェブサイトからダウンロードできますので、ご利用ください。

日ごろから、地域の救急相談窓口や救急病院などの問い合わせ先を確認し、電話機の近くに電話番号のメモを張ったり、救急相談窓口の電話番号を登録したりしておきましょう。スマートフォンをお使いの方は、ぜひ、全国版救急受診アプリ「Q助」も活用してください。


(イラスト:消防庁

5.救急車が到着するまでに何をすればいいの?

応急手当の知識と技術を身につけよう

自宅から119番通報した場合は、保険証や普段飲んでいる薬(またはお薬手帳)などを準備してください。また、けがや病気の状況によっては、何もしないと病状が悪化する場合がありますので、その場に居合わせた人が応急手当をすることが重要です。

<救急車が到着するまでに準備しておくもの>

□保険証や診察券
□普段飲んでいる薬(おくすり手帳)
□お金
□靴 など

(患者が乳幼児の場合は)

□母子健康手帳
□紙おむつ
□ほ乳瓶
□タオル など

<応急手当>

意識がない、心臓や呼吸が止まっているときは
具合が悪くなった人が、反応がなかったり、呼吸や心臓が止まっていたり、喉に異物が詰まっていたりした場合には、救急車がくるまでの間に、その場に居合わせた人による「救命」のための手当が必要です。その場にいる人たちが協力して、心肺蘇生やAEDによる「救命処置」を行ったり、喉に詰まった異物を取り除いたりするなどの手当をしましょう。
※救命処置について詳しくはこちら。

大出血などがなく意識があるときは
応急手当の方法は、けがや病気の種類によって異なりますので、日頃から主なけがや病気に対する応急手当を知っておくと、いざというときに役に立ちます。
※主な応急手当についてはこちら。

各消防署・消防本部では、一般の方々向けの救命講習を実施しています。ぜひ、お近くの消防本部・消防署の講習会に参加して、知識と技術を身につけましょう。
救命講習には、救命入門コース・普通救命講習(I、II、III)・上級救命講習などがあります。普通救命講習Iでは成人に対する心肺蘇生法、AEDの使用法、止血法などを学べます。上級救命講習では普通救命講習Iの内容に加えて、小児、乳児に対する心肺蘇生法や傷病者の管理法(搬送方法など)やその他の応急手当を学べます。

また、救命講習に行く時間がないという方のために、消防庁では、e-ラーニングで応急手当の基本知識が学べる「一般市民向け 応急手当WEB講習」を用意しています。インターネットにつながる環境があれば、パソコンやタブレット、スマートフォンで、だれでも好きな時間に応急手当の基礎知識を学ぶことができます。

応急手当WEB講習

資料:消防庁

消防本部・消防署が一般の方に行っている救命講習は座学部分と実技部分で構成されていますが、この応急手当WEB講習ではその座学部分と同様の内容を学びます。応急手当WEB講習をすべて受講し、最後のテストに合格すると「受講証明書」が発行されます。
応急手当WEB講習で基本知識を身に付けたら、ぜひ、消防本部・消防署の講習で実技を学んでください。応急手当WEB講習の「受講証明書」を持参すると、座学講習を免除する短縮講習を行っている消防本部もあります。
応急手当講習の受講については、お近くの消防本部・消防署にお問い合わせください。

<救急車が近づいたら>

救急車は、住所などの情報をもとに現場に向かいますが、どんな場所でも付近の道路状況に詳しいとは限りません。人手に余裕がある場合は、救急車のサイレンが聞こえたら現場の外に人を出して案内するようにしましょう。

<救急車が到着したら>

救急車が到着したら、次のようなことを伝えてください。
□事故や具合が悪くなった状況や救急隊が到着するまでの変化
□行った応急手当の内容
□具合の悪い人の情報(持病やかかりつけの病院、普段飲んでいる薬、医師の指示など)

<取材協力:消防庁 文責:政府広報オンライン>

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