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平成30年4月12日

急性アルコール中毒の怖さを知っていますか?
イッキ飲みや無理強いは命にかかわることも!

「場の空気を壊したくないから」「強く勧められたから」――そんな理由で、短時間に多量のお酒を飲む、いわゆる「イッキ飲み」をしたり、他人にさせたりしたことはありませんか?それは、命にかかわる「急性アルコール中毒」になりかねない危険な行為です。正しい知識を身につけて、楽しく安全にお酒と付き合いましょう。

1.急性アルコール中毒はなぜ危険なの?

重症になると意識を失い、呼吸が止まるなどして命を失うことが。

急性アルコール中毒は、短時間に多量のお酒を飲むことにより血中アルコール濃度が急上昇して、脳に影響を与える状態をいいます。

お酒を飲むと人は「酔った」状態になりますが、それはお酒の成分であるアルコールが血液に溶けて脳に運ばれ、脳に作用することによって起こります。酔いの程度は、血中アルコール濃度によって段階的に変わります(下表)。

血中濃度
(%)
酔いの状態 脳への影響
0.02~0.04 爽快期 さわやかな気分になる
皮膚が赤くなる
陽気になる
判断力が少しにぶる
網様体がまひして、理性をつかさどる大脳皮質の活動が低下し、抑えられていた大脳辺縁系(本能や感情をつかさどる)の活動が活発になる
0.05~0.10 ほろ酔い期 ほろ酔い気分になる
手の動きが活発になる
抑制がとれる(理性が失われる)
体温が上がる
脈が速くなる
0.11~0.15 酩酊初期 気が大きくなる
大声でがなりたてる
怒りっぽくなる
立てばふらつく
0.16~0.30 酩酊期 千鳥足になる
何度も同じことをしゃべる
呼吸が速くなる
吐き気・おう吐がおこる
小脳までまひが広がり、運動失調(千鳥足)状態になる
0.31~0.40 泥酔期 まともに立てない
意識がはっきりしない
言語がめちゃくちゃになる
海馬(記憶の中枢)までまひが広がり、今やっていること、起きていることを記録できない(ブラックアウト)状態になる
0.41~0.50 昏睡期 ゆり動かしても起きない
大小便はたれ流しになる
呼吸回数が少なくなる
死亡
まひが脳全体に広がり、呼吸中枢(延髄)も危ない状態となり、死にいたる

(資料:アルコール健康医学協会の資料を基に作成)

ごく軽いうちは顔が赤くなったり陽気になったりする程度で「ほろ酔い」ともいわれますが、状態が進んで「酩酊」や「泥酔」を超えると、正常に歩けなくなったり意識がもうろうとしたりします。さらに進むと意識を失ったり失禁したりするようになり、なおも進むと脳の呼吸中枢が正常に働かなくなって死に至ります。
実際、急性アルコール中毒のために救急搬送されたり死亡したりする例が、毎年のように起きています。

囲み記事1

東京における、急性アルコール中毒による救急搬送の傾向

急性アルコール中毒により救急搬送された人数は、東京消防庁管内だけでも、毎年1万人を大きく超え、増加傾向にあります。

急性アルコール中毒で救急搬送された人数
(平成24~28年)

東京消防庁資料より作成
東京消防庁>他人事ではない、『急性アルコール中毒』

救急搬送人員を年代別にみると、20代が突出して多くなっています。

年代別の急性アルコール中毒による救急搬送人員
(平成28年中/2016年中)

東京消防庁資料より作成
東京消防庁「平成28年 救急活動の現況」(pdf)5.9MB>図表3-13

「昨夜は飲み過ぎて記憶をなくした」「酔って眠り込んで電車を乗り過ごした」などと笑い話にされることがありますが、これはアルコールによって脳が影響を受けていたためで、一歩間違えればもっと深刻な事態になっていたかもしれません。

特に、「イッキ飲み」のように、短時間に多量のアルコールを摂取する飲み方は、血中アルコール濃度が急上昇しやすく、一気に「泥酔」や「昏睡」といった危険な状態になりがちです。絶対に避けましょう。

2.急性アルコール中毒を防ぐには?

「ほろ酔い」を超えない量とペースで。無理強いやイッキ飲みは絶対NG!

大人には、食事や宴会などでお酒を飲む機会が少なくありません。では、どの程度から急性アルコール中毒の危険が高まるのでしょうか。
性別や個人差、健康状態や環境によっても異なりますが、一般的には「爽快期~ほろ酔い」になるくらいの量、血中アルコール濃度0.02~0.1%まで(純アルコール量なら20g程度まで)なら、急性アルコール中毒になる危険は低いといわれています。

「爽快期~ほろ酔い」に相当する酒量(純アルコール20g程度)

お酒の種類 お酒の量 アルコール度数 純アルコール量(約)
ビール 500ml 5% 20g
日本酒 180ml 15% 21.6g
ウイスキー ダブル1杯 60ml 43% 20.6g
ワイン グラス1杯 180ml 14% 20.2g
チューハイ 520ml 5% 20.8g
焼酎 グラス半分 110ml 25% 22g

アルコール量の計算式=お酒の量(ml)×[アルコール度数(%)×100]×0.8
(資料:アルコール健康医学協会ウェブサイトの資料を基に作成)

なお、女性は男性より、高齢者は若者より、体格の小さい人は大きい人より、体内の水分量が少ないため、同じ量を飲んだときの血中アルコール濃度が高くなります。そうした方はこの表よりも少なめにするよう心がけましょう。

囲み記事2

お酒の無理強いは、絶対にNG!
~飲めない人や飲みたくない人にお酒を強いるのは、「暴力」と同じです

「飲めない体質だから」などと渋る人に、「このくらいなら大丈夫だから」「酒に慣れれば強くなるから」などと無理強いして飲ませ、急性アルコール中毒を引き起こした事例があります。

お酒に強い体質かどうかは、体内に入ったアルコールを分解する肝臓の酵素の働きで決まります。お酒を少し飲んだだけで顔が赤くなる方は、アルコールを分解する酵素の働きが弱く、酔いやすい体質です。この体質は遺伝的なものなので、飲酒の経験を積んだからといって簡単に変わることはありません。人によっては、ほんのひと口のお酒でも重症化することがありますので、本人が慎むのはもちろん、周囲の人はお酒を勧めないようにしましょう。ましてお酒の無理強いは、絶対にしてはいけません。

急性アルコール中毒を防いで安全にお酒を楽しむためには、次のようなことを心がけましょう。

◆楽しく安全に飲むための「飲酒3か条」

(1)自分の適量、その日の体調を把握する
風邪薬や花粉症の薬などを飲んでいる場合は、アルコールを控えるか事前に医師に相談するようにしましょう。

(2)イッキ飲みはしない、無理強いはしない・させない
イッキ飲みなど、短時間に多量のお酒を飲むと、血中アルコール濃度が急激に高くなるため、急性アルコール中毒の危険性も高まります。飲酒を強要するのもダメです。

(3)お酒が飲めない体質の方は、周囲の人に「お酒が飲めない体質です」と事前に伝えておく
お酒が飲めない方は、その旨を事前に周囲の人に伝えておきましょう。もし無理強いしようとする人がいても、他の人がたしなめてくれることがあります。

また、次のようなことも心がけましょう。

・飲むときは食べながら
食事をとりながらお酒を飲むことで、胃を守り、アルコールの吸収を緩やかにします。

・強いお酒は水や炭酸水などと併せて
アルコール度数の高いお酒は胃への刺激が強く、血中アルコール濃度が速く上昇してしまいます。アルコール度数の高いお酒を飲むときは、水割りなどにしたり、水や炭酸水などアルコールを含まない飲み物と交互に飲むなどして楽しみましょう。

3.急性アルコール中毒になったら?

意識がない、呼吸がおかしい、そんな場合は直ちに救急車を!

もし一緒に飲んでいる人が次のような状態になったら、急性アルコール中毒の可能性があります。次のように対処してください。

(1)反応がない場合は救急車を手配して
お酒を飲んで次のような症状になったときは、命にかかわるおそれがあります。すぐに119番に通報して救急車を呼んでください。

  • 意識がない。ゆすっても、呼びかけても反応しない
  • 全身が冷えきっている
  • 呼吸がおかしい
  • 大量の血や、食べ物を吐いている
  • 倒れて口から泡を吹いている

(2)酔いつぶれた人を介護するときは…

  • 一人にせず、誰かが必ず付き添う
    必ずだれかが付き添い、一人にしないようにしてください。呼吸をしているか、脈があるかを時々確認しましょう。
  • 横向きに寝かせる(回復体位)
    意識を失った場合、あお向けに寝かせていると、おう吐したもので窒息する可能性があるため、顔を横に向けて寝かせましょう(回復体位)。
    おう吐しているときは、吐いたものをよく拭き取りましょう。なお、自分で吐けない場合は、無理に吐かせないようにしてください。
    ネクタイやベルトをしている場合は、それらを外し、衣服をゆるめて楽にしましょう。
  • 体を温める
    急性アルコール中毒になると体温が下がります。体温低下を防ぐため、上衣や毛布などをかけて保温しましょう。 意識がある場合は、水やお茶、スポーツドリンクなどを飲ませましょう。水分補給と血中アルコール濃度を下げるのに有効です。

<取材協力:厚生労働省 文責:政府広報オンライン>

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