この雨、大丈夫? 迫る災害を一目で確認「危険度分布」!
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令和2年(2020年)8月7日

近年、大雨による土砂災害や浸水などが日本各地で発生しています。今、どこで、どのくらい危ないのか?自分の周囲は安全なのか?危険度の高まりを5段階の色分けで確認できる「危険度分布」。災害発生の危険を察知し、安全なうちに避難するために、気象庁が提供する危険度分布の情報をお役立てください。
インデックス
大雨・洪水警報の危険度分布とは?
「土砂災害」「浸水害」「洪水災害」が、どこで、どのレベルの危険として迫っているかを色分けし、一目で危険度がわかるようにしたサービスです。
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危険度の高まりを知らせるサービスの利用を
大雨による災害の危険の高まりを、メールやスマホのプッシュ通知などで知らせてくれる無料のサービスへ登録を。通知を受け取けたら速やかに避難しましょう。
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いざというときの水害への備えは?
ふだんから、自分が生活している地域のどこに、どんな災害のリスクがあるかを、市区町村が公表しているハザードマップで確認しておきましょう。
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「大雨・洪水警報の危険度分布」は、大雨や洪水による災害の危険が、どこで、どのレベルで迫っているかを、地図上で視覚的に知ることができる情報で、気象庁のホームページで公開されています。
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「大雨・洪水警報の危険度分布」は、大雨や洪水による災害の危険が、どこで、どのレベルで迫っているかを、地図上で視覚的に知ることができる情報で、気象庁のホームページで公開されています。
テレビやラジオなどの気象情報で注意報や警報が発表されるなど、大雨による災害が発生するおそれのあるときや、急に激しい雨が降ったときは、このページにアクセスし、最新の情報を入手しましょう。大雨による土砂災害、短時間の強雨による浸水害、河川の洪水災害の発生の危険度を、地図上で確認することができます。
中でも、多くの方々に注意していただきたいのが洪水警報の危険度分布です。私たちの生活圏にはたくさんの川が流れており、大雨によって洪水災害が発生するリスクはあらゆる地域に潜んでいるからです。特に、日本の河川は流域が狭く、勾配も非常に急なため、大雨によってごく短時間のうちに急激に川が増水し、氾濫を引き起こす危険があります。近年も大雨によって川が氾濫し、逃げ遅れによって犠牲になる災害が発生しています。
「大雨・洪水警報の危険度分布」は、気象庁ホームページのトップ画面から「防災情報」へ進み、そこから「大雨・洪水警報の危険度分布」へ進みます。
「大雨・洪水警報の危険度分布」は、災害発生の危険度を5段階に区分し、それぞれ色分けして地図上に表示して、どの場所で、どのくらい災害の危険度が高まっているか、数時間先までの危険度をお知らせる情報です。危険度分布の情報は10分ごとに更新されますので、こまめにチェックすることで、危険度の高まりを早めにキャッチすることができます。大雨が降ったとき、避難する際の判断にお役立てください。

高齢者等の避難が必要となる警戒レベル3相当の「警戒(赤)」や避難が必要となる警戒レベル4相当の「非常に危険(うす紫)」が出たら、避難の準備が整い次第、自治体から避難情報が出ていなくても、自らの判断で安全な場所へ早めの避難を心がけましょう。避難先は小中学校・公民館だけではありません。知人や親戚の家、職場など、より安全な場所への避難先を考え、事前に決めておきましょう。
関連記事:「警戒レベル4」で危険な場所から全員避難!5段階の「警戒レベル」を確認しましょう
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危険度の高まりを知らせる危険度分布の通知サービスの利用を
「大雨・洪水警報の危険度分布」を活用し、大雨による災害の危険の高まりを、スマートフォンのアプリやメールにリアルタイムで知らせてくれる「プッシュ型」の通知サービスもあります。
通知を受け取ることで、避難が必要な状況となっていることに気付くことができ、自主的な避難の判断に役立てることができます。また、離れて暮らす家族が住んでいる場所を登録しておけば、その場所で危険度分布の通知を自分が受けて、家族に連絡することで、速やかな避難を呼びかけられます。

危険度分布の通知サービスは、下記の5事業者が提供しています。事業者を選び、リンク先のサイトからアプリをダウンロードし、地域を登録すれば、無料で利用できます。詳しいサービスの概要や利用方法などはリンク先を参照ください。
<危険度分布の通知サービスを提供する5事業者>
・アールシーソリューション株式会社
・ゲヒルン株式会社
・株式会社島津ビジネスシステムズ
・日本気象株式会社
・ヤフー株式会社
危険度が高まったときに送信される通知の事例

画像:日本気象株式会社

画像:ヤフー株式会社
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●ハザードマップを確認する
普段から自分が生活している地域の、どこに、どんな大雨による災害のリスクがあるかをハザードマップで必ず確認しておきましょう。
ハザードマップには、土砂災害によって命が脅かされる危険性が認められる区域や、河川が氾濫した場合、浸水が想定されるおそれのある区域、指定緊急避難場所等が掲載されています。さらに、大雨が降ると冠水し車両が水没するおそれのある箇所や、土砂崩れや落石の危険のため通行規制が行われる箇所も掲載されており、いざという時に、どの道を通って、どこに避難すれば安全なのか決めておきましょう。
ハザードマップは、各自治体のHPや国土交通省のハザードマップポータルサイトで閲覧できます。ハザードマップポータルサイトへアクセスすれば、ある地点の自然災害リスクが住所検索や、現在地からの検索により簡単に調べられます。なお、各自治体の窓口では、紙のハザードマップも配布されています。
ハザードマップポータルサイト~身のまわりの災害リスクを調べる~
●避難行動判定フローを確認する
避難とは、難を避けること全体を指しており、学校や公民館といった指定緊急避難場所への移動だけが避難というわけではありません。住んでいる地域やその時の状況、人によって方法は異なります。「避難行動判定フロー」では、災害時に取るべき避難行動をフローチャート形式で選択できます。災害に備え、事前準備や災害時の対応について確認してみましょう。「自らの命は自らが守る」意識を一人ひとりが持つことが重要です。
<取材協力:気象庁 文責:政府広報オンライン>
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